こんにちは、こちゃです。
今回は小学生の子どもに対する叱り方についてまとめました!
子どもが幼稚園児か小学生かで叱り方って違うんだ。気になる人はぜひ読んでみてねっ!
「まず、叱る」が大切
結論から言うと、小学生相手に叱るときのポイントは「まず、叱る」ことです。
理由はいくつかあります。今から説明していきます!
理由はいらないよって人はこの後出てくる「小学生に対する叱り方は、こうするといい」をいきなり読むべし!
理由①優しい先生ほど学級崩壊しがち…
私は理由があったのに一方的に言われたり、話を聞いてくれなかったり、ワーッと声を荒げたりして叱られるのが苦手でした。
そう思って、マンガのように叱ることにしたんです。▼
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cochaocha/20240526/20240526144803.jpg)
でもこれがよくなかったんです。
大人だと、「この行動は人の迷惑になるか」を基準にして行動するかどうかを決めますよね。でも子どもの場合は、「この先生は怖いかどうか」を基準にしている子どもが一定数います。確実にいます。
だから「怖くない」と思われてしまうとその子たちが大暴れしてしまうんですよね…(^^;;
だからってワッと声を荒げてばかりは絶対にNG!真剣さが伝わるように毅然に対応することは必要だけどね
やるべきことを「⚪︎⚪︎します」とピシッと伝えるイメージです
「優しい先生ほど学級崩壊しがち」というのは、こういうところに原因があるんじゃないかと思います。
また、この方法だと叱られるかどうかの線引きが子どもにとってわかりにくいです。
線引きについてはこちらの記事の「絶対に知っていてほしい、線引をはっきりさせることの大切さ」で詳しく説明しています。▼
学級の荒れに関係するくらい大切なことだから、ぜひ読んでみてね!
理由②幼稚園児、小学生の違い
先ほどのマンガでした叱り方は、幼稚園の授業で学んだものです。
幼稚園児と小学生の大きな違いは、相手の気持ちがわかった上で迷惑行為を行なっているかどうかです。
4歳までの子どもは相手の気持ちがわからない発達段階にあります。悪気なく違反してしまうんですね。だから「どうしてダメなんだろう」を一緒に考えて蓄える必要があります。
一方で小学生は相手の気持ちはもうわかっている上で違反します。
もちろんそうじゃないときもあるとは思うけどね
だからこそ、小学生相手には最初にダメなことはダメと叱っていきます。
小学生に対する叱り方は、こうするといい
小学生に対する叱り方は、先輩先生からこうご指導いただきました。▼
その場では①まず、短く叱る②どうすべきか短く伝える
それから、後で③子どもにその行動をとった理由を聞く④どうして悪かったのかを考えさせる
※真剣さが伝わるような声や表情で
このとき大切なのはその行動をとった理由を聞くこと。
叱られた子どものフラストレーション(理由があったのに…のようなモヤモヤ)を拭って、納得させる工程が必要です。
また、大勢を待たせる場面のときには③④は後で個別指導します。
大勢の子どもを待たせるような指導はしてはいけません。他の子どもは関係ないからです。
「ぼく何もしてないのに…」「もー先生話長い…」と、不満が先生へ向かってしまいます。
毎回ワッと叱るのは絶対にNG
毎回ワッと叱ってしまうのは絶対にNGです。
基本的には「ピシッときっぱりと話す」。これでいいです。
真剣さが伝わるように、声のトーンを低くするなど工夫しよう!
ワッと叱るのは次の2パターンだけです。
パターン①学級開きで伝えたことに違反したとき
具体的には「3回注意しても変わらなかったとき」「人の身体や心を傷つけた時」です。
学級開きで「絶対に許さないこと」として伝えたことだね!
このときばかりは思いっっっっっっきり叱ってください。
②先生に対して失礼すぎる態度をとったとき
先生に対して失礼すぎる態度とは。
例えばある先生は「俺は本気で君たちに勉強を教えようとしているのに、なんだこれは!」と本気で叱ることがあると話していました。
他には「家庭科の準備が始まる前までにミシンを準備しておくように」と指示を出していたのに、遊んでいて準備していなかった場面で強く叱っていました。他には体育の時間までに準備運動をせずに遊んでいたときや、理科の時間で植物の観察をするために外へ出たのに遊んでいたとき。
ただ、どの指導場面でもワッ!と叱ってはいますが長々とは叱っていませんでした。
大体このように指導します。▼
②座らせたり、広い場所の場合は中央に集めたりして聞く大勢を作り、
③「わたしは本気で君たちに勉強を教えようとしているのに、なんだこれは!」
④明確な指示を出し、やり直しさせる
小学生にもなると、子どもたちは「わたしは本気で君たちに勉強を教えようとしているのに、なんだこれは!」の一言で理解できるので短く伝えるだけで大丈夫です。むしろ、短い方が怖さや厳しさを感じませんか?
強く叱ることの注意点
何度も強く叱らないこと。頻度に気をつけましょう!
高頻度で叱っていると、それはそれで耐性がついてしまいます。
そして何より、叱られてばかりだと授業(学校生活)が楽しくなくなってしまいます。
そうすると先生への信頼感にも影響が出てきてしまいます。
「この先生叱ってばかりで嫌だな」「この先生の言うこと聞きたくないな」と…。
私は初任者の頃、同学年の先生から「こちゃ先生の学級の子どもが先生全然怖くないって言ってたけど、ちゃんと叱ってる?怖いと思われないとダメだよ」と言われたことがありました。「怖いと思われなきゃなんだ」と思って、ワッと叱ることを取り入れたんです。そしたら叱りすぎて逆に荒れました(T-T)
基本的にはきちっとしている子どもがなるべく損をしないような環境をつくることが大切なんだ!
学級経営は「厳しくジャッジしてやり直させる」「きちっとしている子を積極的に褒めること」が肝ですね
「厳しくジャッジしてやり直させる」ことについてはこちらの2つの記事を読んでいただけたらイメージしやすいと思います▼
cochaochablog.hatenablog.com
cochaochablog.hatenablog.com
叱り方おまけ。自分と同じタイプの先輩先生を探すべし!
みなさんは熊タイプでしょうか、猫タイプでしょうか?
そして、よく指導してくださるベテラン教員は、熊タイプでしょうか、猫タイプでしょうか?
私は1つ、初任者教員に言いたいっ!
同じタイプのベテラン教員の指導方法を真似するといいよ!
私は完全に猫タイプなのですが、初任者指導をしてくださる先生(以下、A先生)は熊タイプでした。
初任者教員は技術がないので「技術を集めようと真似をする」ところから始まります。それでわたしは最初A先生の真似をしてみたのですが…うまくいきませんでした!(泣)
うまくいかないだけでなく、「なんか合わないな」とも感じました。
「うーん、これって熊タイプの先生が持っている特有の”何もしなくても怒らせたら怖そう、怒らせたくない”って雰囲気があっての技術なのでは…」と。
結局猫は熊になることはできませんでした。
やっぱり、猫は猫のままです!
猫タイプの人は、猫タイプの先輩先生の指導方法を真似した方が圧倒的にうまくいきます。
今自分が直面している悩みを経験して乗り越えた人が多いので、「あ。この指導法なら私にも無理なくできそう」と思えます。
熊タイプの指導より、スッと入ってくる感じ!
「私には怖さは出せないから、この先生の言うことを聞かないと面倒くさくなるって思うよう指導しているよ」とか。
そうなんだよ…怖さを出そうとしても限界があるし、無理してる感がすごいんだよ…やっぱり猫には猫なりのやり方があったんだ!!!!!
初任者教員指導って指導の機会がほとんどないだけでなく、教えてもらう技術との相性の部分もあって難しいですよね…。
できたら猫タイプの初任者教員には猫タイプのベテラン教員を、熊タイプの初任者教員には熊タイプのベテラン教員をつけてもらいたいな…。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?
みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。