ひよっこノート

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「こうしたらよかったのか!」を集めた、初任者教員のためのブログ

先輩教員から教わった学級目標の決め方と活用法

こんにちは、こちゃです。
今回は学級目標についての内容をまとめました!

学級目標ってどうやって決めたらいいの?って人は読んでみてね!

初任者教員におすすめなのは…「ふんわり学級目標」!

初任者教員には、マンガのようなふんわりした学級目標がおすすめです。

単純で抽象的だからやりやすい。学級目標の決め方

A先生は、学級目標をこのように決めていっていました。

4月最初に、僕はみんなにこんな学級にしたいということを話しました。覚えていますか?

こちらの記事の「②学級への想いを伝えよう」に掲載しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

うん。そうだね。「すてき!」な学級にしたいです

でもね。どんなにこんな学級にしたいと願っていても、願っているだけじゃだめなんです

実現させるには、みんなで頑張らないといけません

そこで、今日は「すてき!」な学級に近づくために、何を頑張るかを全員で決めていきます

そして、ここで教員が考えた目標を3つ提示します。

この目標というのは、「前に人が立ったら、◯秒で静かになろう」といった、具体的なものでした。
その目標の中から、子どもと1つ選んでいきます。これを短期間の学級目標として掲げ、動いていくのです。

それを帰りの会で守れたかどうかチェックしていきます。
チェック方法は、「守れた人は手を挙げてください」という簡単なものです。
合格したら、次の目標を決めて、同じように進めていっていました。

実際にやってみて困ったこと

ここからは私が初任者教員のときに実際に真似をしてみて、困ったことです。
初任者教員の方にとって参考になると思い、まとめていきます。

①目標は具体的な数字が入っていた方がいい

例えば、「廊下に素早く並ぼう」という目標だと、子ども1人ひとりの基準にズレが生じてしまいます。
でも、「廊下に30秒で並ぼう」ならば、できた・できなかったがはっきりとしています。

このように、ズレが生じないようわかりやすく数字が入ったものを設定するといいです。

数字を入れない場合は、ひと目で見てわかるものにします。例えば「教科書は号令の後に片付けるようにしよう」だと、数字は入っていませんがズレは生じないですよね。

「背筋をピンと伸ばして話を聞こう」はわかりにくい目標になるよ。こういうものは、教師の方で指導していく方がいいよ!

帰りの会でのチェック方法は、「できなかった人」に挙手してもらう方法がいい

私は最初、帰りの会でのチェック方法は、A先生と同じく「できた人」に挙手してもらいました。
でも、これは数えるのがとっっっても大変でした。時間もかかります…。

それだけではなく、周りの人を見て「あ…なんか守れている人ばっかりじゃん…僕できていないけど挙げておこう」なんて子どもも出てきます(^-^;)

だから「できなかった人」に挙手してもらう方をオススメします。

ただ、みんなが見ている前で挙げるのは責められる原因にもなります。
責められると、意固地になって逆に目標を守ろうとしない子どもも出てくることがあります。難しい…。

なので「できなかった人」に挙手してもらう場合は顔を伏せて手を挙げさせるように配慮が必要です。

③合格ラインは、少し甘い方がいい

私が初任者教員のとき受け持った学級は30人子どもが在籍していました。

それで「3日連続で27人以上ができたら、合格」としていたんです。
これ。理想ではあるけれど厳しかったなと感じました。

そしてこのような合格ラインにしたことを後悔したよ…

学級にはやんちゃな子どもが5〜6人いました。
この子達全員が3日連続「できた」と手を挙げられるような学級経営ができたらいいのですが、うまくいかず…(泣)

2日連続で27人以上が手を挙げても、3日目に26人…なんてことが続くんです。
そうするとできている子どもの不満は5〜6人に向かってしまいます。

こうやって、できていない子どもはもやもや。できている子どもももやもや、、、。雰囲気が悪くなってしまいました。

合格ラインは「27人以上ができたら、合格」これでよかったんです。
毎日はできなくても、たくさんの合格が積もっていくと、学級の自信につながっていきます。「やればできるんだ」、この自信が、何よりも大切です。

「やってもできない」にならないように注意!自信をなくすと、頑張ろうとすることすらしなくなるからね!

④合格した目標は、利用した方がいい

私は合格した目標は、スケッチブックに書いていくようにしていました。
時間が経ったときに見返すと、自信になるのではないかと思ったからです。

すると、その話を聞いたベテランの先生が「せっかくだから、1つ1つが見えるように教室に掲示していった方がいいと思うよ。そしたら、子どもはこれだけできるようになったんだってよりわかりやすいでしょう」とアドバイスをくださいました。

そこで教室の廊下側に貼っていくことにしました。
すると「できた」が増えていくのが嬉しいのか、やる気を見せる子どもが出てくるようになったんです。

ここからは私は病休に入ってしまって実際に行動することができなかったのですが、「合格した目標が◯つ集まったら席替えとか、お楽しみ会とか、そういう楽しみを設けるといいよ」というアドバイスもいただきました。

ちなみに廊下側に貼った理由ですが、前面黒板側に貼ると目標が気になってしまって授業に集中しにくい子どもがいるからです。
背面黒板は既にたくさんの掲示をしていたので貼ることができませんでした。そこで廊下側に貼ることになりました。

まとめ

ふんわり学級目標はその後発展させやすい

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。