ひよっこノート

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「こうしたらよかったのか!」を集めた、初任者教員のためのブログ

授業が終わらない!授業を終わらせるために普段から気をつけていたこと

こんにちは、こちゃです。
今回は授業を終わらせるために意識するといいことをまとめました!

驚くことに普通に進めても終わらないよ(泣)

普通に授業を進めても終わらない理由

はっきり言います。授業は普通に進めても終わりません。

その理由は全部で つあります。理由を知っておくだけでもかなり動きが変わると思います。

理由①行事が多すぎる

授業が終わらない理由の大きな原因は、ずばり行事です。

学校現場は、「子どものために良い」と思ったことは、あれこれ何でも取り込もうとします。例えば、運動会、学習発表会、人権週間、食育週間…たくさんあります。

1つの行事を行うには、当然準備と時間が必要です。

例えば運動会。運動会当日、運動会予行練習、各団体(応援合戦とか)で行う練習、各学年で行う練習、各学級で行う練習…たくさんの練習と時間が割かれます。

「運動会のために使う練習時間全てを特別活動(学校行事の時間)でやりくりしましょう。国語などの授業時間はしっかり保障しますね!」という状態だったらいいのですが、「運動会の練習時間、特別活動じゃ足りないからどうにかして!」というのが現状です。

だから、先生たちは足りない分教科の授業を犠牲にしていきます(大問題ですよね…)。

計画の時点で崩壊してるのよ…

しかし!初任者教員はそんなことは知りません。

だから突然「え!!!○時間分授業できなくなった!!!」と焦るのです。

それだけではなく、「うぐぐ…運動会で○時間なくなったからどうにかしないと…」と思っていたら「え!?今度は△△△週間で○時間授業できなくなった…」と、どんどん行事に授業時間を削られてしまうのです。

それで、「これくらいで授業を進めていったらいいのかな」と思っていた計画は崩れに崩れ、最終的に「授業終わらなくない…??????」
という状態になるのです。

とにかく、授業はスピードを大切に!!!!!これがとっても大切です。

<マンガ>

理由②成績処理の締め切り、思っていたより早い

それだけではありません。成績処理の締め切りが思っていたより早いことも授業が終わらない理由の1つです。

例えば、3学期制をとっている学校の場合、大体7月20日明けあたりに終業式です。
この場合、成績処理の締め切りは終業式の1〜2週間前になります。

大きい学校だと2週間前の傾向があるよ!

つまり、7月の頭までに一学期分の成績をつけ終わる必要があるということです。

そのためには6月末までに成績をつけるために必要なテストを終わらせておく必要があります。

頭の中では「7月の下旬に終業式」と思っていたら突然「6月末までにテスト終わらせて表にまとめておいてねー」

…!?!?!?!?え!?
6月中に終わらせるの!?!?!?!?!?

かなり焦りました。授業終わらないと本気で思いました。

ちなみにこの経験を活かして2学期はなるべく早く授業を進めることを意識しました。それでも最後は終わる気がしなくなるんだ〜〜〜なぜだ〜〜〜

授業をさくさく進めるポイント

ここからは授業をさくさく進めるポイントをまとめました(^-^)

「ここを一番知りたい!」という人も多いですよね。私も早く知りたかったな

次の単元に進んでもいい基準を知っておく

私は初任者教員のとき、先輩先生方から「算数だけは、丁寧にやらないとだめ。基本的に指導書通りに授業するのよ」と教わりました。

これはその通りです。算数は毎時間小さな概念を学んでいく教科なので「これくらいはわかるよね〜」と教える内容を省いたりすることはしてはいけません!

逆に他はいいんか〜〜〜い

でも、他の教科は違います。
例えば、国語。私は最初、算数と同じように指導書に書かれてある通りに進めていました。

でもあるとき…

こちゃ先生、今算数どこまで進んでる?

⚪︎⚪︎のところまでです!

うんうん、いい感じだね。じゃあ国語はどこまで進んでる?

△△のところです!

え!?まだそこをしているの!?

先輩先生はどこをしているのですか?

私は◻︎◻︎まで進んでいるよ

!?(算数と同じように進めているつもりなのにどうして!?)

…と、同学年の先輩先生と比べてかなり遅れていることが発覚したんです。ベテランの先生は、私より2つ先の単元に入っていました。

なぜ先輩先生はそんなに早く先に進めることができていたかというと、「次の単元に進んでもいい基準を知っていたから」です。

指導書の最初の方に各単元で身につけるべき知識・技能が一覧になっているページがあります。こんな風にひと目でわかるように表になっている場合が多いです▼

単元が始まる前に確認するのだ!

ベテランの先生は単元1を授業する場合、身につける知識・技術AとCをクリアしたなと思った段階で授業を切り上げ、次の単元へ進めるようにしていました。

つまり指導書では12時間扱う単元になっていても、8時間目で身につける知識・技術をクリアしたなら次へ進んでも良いということです。

2時間分を1時間で進めても大丈夫だなと思うところは進めちゃう

算数は「基本的に指導書通りに進める」とお伝えました。
でも内容を省かないのであれば2時間分を1時間で進めても大丈夫です。

「これくらいなら大丈夫そう」というところが出てくるよ。そういうところは思い切って進めちゃおう!

問題だけのページは宿題として出す

例えば国語だと「一度習った漢字だけを取り扱う問題」しか載っていないページ、算数だと「復習問題」「確かめ」等のこれまた問題だけしか載っていないページがあります。

こういうところも指導書では1時間授業時間としてとられています。でも宿題として出しちゃいます。
次の日の朝自習の時間なんかに全員で丸つけをして「ここは間違えた子どもが多いみたいだな」と感じたところを少し解説するといいですよ。

社会のテストは2種類一気にする

社会のテストは比較的早く終わります。なので1時間で1種類はもったいないです。1時間で2種類テストします。

2種類のテストができるまで実施せずためておきます。そして2種類目の単元が終わった日に「近々○日に社会の△と△の2種類テストをするから勉強しておくんだよ」と伝えます。

先輩先生もそうしていたよ!

こういう短い時間で済むテストは他にもあります。例えば国語の聞き取りテストや理科のテスト。
違う教科ですが、社会と国語(聞き取り)、社会と理科…など、組み合わせて実施するのもオススメです。

国語や算数のカラーテストはなるべく単元が終わったらすぐにテストを実施します。国語や算数のテストは子どもにとってけっこうヘビーなので溜めないようにするためでもあります。
あと…溜めると採点が地獄になるのを防ぐためでもあります(^-^;)

たまにどうしてもピンチなとき、私は専科の先生(理科)に頼んで「余裕があればこのテストも一緒にしてほしいです…」とお願いしていました(あのときお世話になった先生、本当にありがとうございました…!)

その他、できること

基本的に学年主任クラスの先生はさくさくと授業を進めて、成績処理の期間までに「焦らなくても大丈夫よ。間に合うわ」って人が多いです。
なので学年主任の授業スピードを基準にするといいですよ。

放課後頻繁に「先生、国語は今どこまで進みましたか?算数はどこですか?」と聞いていたよ

学年主任と初任者教員は経験が全く違いますが、単元・授業に大きく差がつかないようにするのが理想です。学年主任と同じくらいさくさく進めないと後々焦るよってことです!怖いね!

まとめ

初任がきついのは行事が全く見通せず焦るからというのも大きい!とにかく行事が多いからどんどんどんどん進めよう!

ちなみに成績処理についてはさらに詳しくこちらの記事にまとめています。「もっと詳しく見通しを持っていたい!」という人はぜひ読んでみてください^^▼


最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?