ひよっこノート

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「こうしたらよかったのか!」を集めた、初任者教員のためのブログ

学習規律って何?徹底させるってどういうこと?


こんにちは、こちゃです。
今回は学習規律についてまとめました!

「学習規律ってよく聞くけど何をどうやって指導したらいいのかわからない!」って人には必見の内容だよ!

学習規律を知る1年目と痛すぎる代償

学習規律が大切だと知っている初任者教員は多いです。
でも、実際学習規律って何?学習規律ってどうやって身につけさせるの?という内容まで知っている人はものすごく少ないです。

じゃあ学校現場で1年目詳しく教えてもらえるかっていうと…そうでもありません。


結果、たまたまなんとなくやってみた指導が上手くいった初任者教員と、そうではない初任者教員に分かれます。完全に運だと思います。

上手くいかなかった初任者教員は、学級が荒れていく過程を肌で感じながら「あぁ、学習規律ってこういうことだったんだ…あの時のあれがよくなくてこうしたらよかったんだな」と学んでいくのです。

辛すぎるぜ…

学習規律って?

学習規律とは集団で学習をするためのルールやマナーのことです。

大人の場合はなんとなく「この場でこういう行動をとるのは良くない」という線引を持って行動することができます。
例えば大学の講義で、教授の話を遮って自分の話をする人はいませんよね。周りの人の迷惑になるとわかっているからです。

でも子どもはそうはいきません。
最初から教えていく必要があります。

大人は学んできたから線引きできるようになっているんだよね

学習規律の内容と定着させる方法について

学習規律の内容

じゃあ具体的にどういうことを教えたらいいのか?

初任者教員は、もう周りが大人だらけの生活に慣れているのでそこがわかりません。
授業中の学習規律では、このようなことを徹底させます。

  • 話の聞き方
  • 発表の仕方
  • 指示には素早く従わせること

これをさらに詳しくしたものがこちらです。▼

授業中の約束

  • 机の上や中は必要なものだけ出します
  • 筆箱の中身も必要なものだけです
  • 手を挙げて当たった人だけが発表します。
  • 手を上げるときには、何も言いません。当たってから「はい」と言います。
  • 反応は同じときには「同じです」、そうじゃないときには「わかりました」と言います。
  • 友達が傷つくような言葉は使いません。
  • お話は最後まで聞きます。話の途中で口は出しません。友達が発表するときも同じです。一生懸命発表しているので、一生懸命聞きます。
  • 授業中は、立ち回りません。質問がある場合も同じです。自分の席で、手を挙げて待ちます。

始業式後のはじめての授業(朝の会の練習などではなく一般的な授業)のときにこれを子どもに提示して、全員でルールを共有しておきましょう。

印刷して黒板前側の壁に貼っておくと子どもも分かりやすいね

学習規律の定着方法

先輩先生は「学習規律を定着させるには徹底するといいよ」とよく言います。

徹底するというのは、「提示した学習規律に合わない行動を子どもがとったとき、やり直させたりしてそのままにしないこと」です。

これは指示の出し方についての記事でも似たようなことをお話しました。▼
cochaochablog.hatenablog.com

授業中の約束に「手を挙げて当たった人だけが発表します」というルールがある場合、先生は手を挙げていない子どもを当てたりしてはいけません。どんなにいい発言だったとしても発言を拾ってもいけません。

当てた瞬間、他の子どもは「あの子手を挙げていないのにずるい!」「手を挙げていなくても発表できるなら挙げなくていいや」と思います。こうして学習規律が崩壊していきます。

特に恐ろしいのは、4月は何もしなくても子どもたちはお利口さんなところ。
初任者教員はそんなに厳しくする必要を感じず、厳しくせずに過ごしてしまいます。

その結果、子どもたちは段々ルールを守らなくなっていくのです…。
詳しくはこちらの記事で説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

授業中のルールと先生がすべき対応

机の上や中は必要なものだけ出します

机の上については授業の最初に必要のないものが出ていないかチェックします。
また、その日の授業で教科書を使わない場合には、教科書は片付けさせるようにします。

授業中の教科書・ノートの位置も決めている先輩先生もいたよ!

筆箱の中身も必要なものだけです

一週間に1回、どこかの授業のはじめに抜き打ちでチェックするといいです。

手を上げるときには、何も言いません。当たってから「はい」と言います。

「はい」と言いながら手を挙げた子どもを当ててはいけません。

初任者教員がやってしまう失敗ランキング上位!

「しー…」と合図をして、その子が気づいてから他の子どもを当てるようにします。

反応は同じときには「同じです」、そうじゃないときには「わかりました」と言います。

違うことを言う子どもがいたら、やり直しさせます。

友達が傷つくような言葉は使いません。

少しでも傷つくような言葉を言ったときには、容赦なく叱ります。

先生がすごく怒るスイッチ(絶対に許さないこと)として伝えたからだね

先生がすごく怒るスイッチについて詳しくはこちらで説明しています▼
cochaochablog.hatenablog.com

お話は最後まで聞きます。話の途中で口は出しません。友達が発表するときも同じです。一生懸命発表しているので、一生懸命聞きます。

話の途中で口を出す子どもがいたら、話をストップし、じー…っと子どもを見ます。そしてその子どもがハッと気づいたら話を続けます。
友達が発表するときも同じように、ストップさせて気づかせます。

授業中は、立ち回りません。質問がある場合も同じです。自分の席で、手を挙げて待ちます。

やり直しをさせます。「今回は仕方ない」と質問を受け付けることは絶対にしません。

いつからいつまで“徹底”するといいの?

4月の子どもが学校に来だしてからの最初の一週間は、最も子どものルール等の定着がしやすい時期です。

ですので、4月の最初から4月いっぱいは徹底して指導していきます。
「これくらいならいいか」と許していくと、「前は許してくれたのに!」と子どもは反発します。担任の指示が通りにくくなる原因になります。
ですので、厳しめにジャッジしてください!

まとめ

厳しく叱るというのはワッと声を荒げて叱ることではない。厳しくジャッジして叱るのだ

ワッと叱るときは、先生がすごく起こるスイッチとして話したことに合致するときだけ!

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。

朝の会と帰りの会は、短く!宿題チェックは、必ず!

こんにちは、こちゃです。
今回は朝の会と帰りの会についてまとめました!

初任者教員はとにかくシンプルに!がポイントだよ

“短い時間“しか集中力は続かない!

初任者教員のうちはササッと終わらせられる朝の会や帰りの会がオススメです!
その理由は3つあります。

1つ目!短い時間で終わる会だと子どもが集中してがんばることができるから!
長〜い会だと集中が続かず、日直の話をきちんと聞かせることが難しくなってきます。

その度に指導するのは先生も子どもも疲れるし嫌な雰囲気になるよ!

2つ目!「早く終わらせないと、1時間目に間に合わない…!」などと焦る必要がなくなるから!
「⚪︎年△組は時間を守るクラス」という学級のイメージづくりのためには、先生の協力が必要不可欠です。

学級のイメージづくりについてはこちらの記事で詳しく説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

3つ目!先生不在で朝の会や帰りの会をするときやりやすいから!
担任の先生がいなくても相手の話を聞くことができると、学級全体の安心感につながります。また、大人の手を離れて「自分たちだけでできる」を増やすことは、子どもや学級の自信にも繋がります。

安定した学級経営の土台には「できた」「できる」が大切だよ!

朝の会の内容は、こうする!

朝の会の内容
日直「起立」
日直「今から朝の会をはじめます」
みんな「よろしくお願いします」
日直「座ってください」
日直「欠席確認をします。班長さん、報告してください」
班長さん「1班、欠席はありません」「2班、○○さんがお休みです」
日直「宿題忘れ調べをします。△△さん、ネームプレートを持ってきてください」宿題チェック表を見て、チェックがついていない人の名前を読みます。
宿題を忘れた人:ネームプレートをはりに行く
(朝のしたくルール②を実施する場合は、朝の会での宿題忘れ調べは必要ありません)
日直「次は、今日の予定です。先生お願いします」
先生:今日の予定を話す

朝の会であえて宿題忘れ調べをすることで、子どもが「自分は宿題忘れたんだった。帰りの会までに宿題をしなくちゃ…!」と気づくことができます。

朝のしたくルール②についてはこちらの記事で詳しく説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

帰りの会の内容は、こうする!

帰りの会の内容
日直「起立」
日直「今から帰りの会をはじめます」
みんな「はじめます」
日直「座ってください」
日直「目標をチェックします。顔を伏せてください。先生、お願いします」
先生:数える
日直「宿題チェックをします。今日は○○君がまだ終わっていません。残ってやっていってください」

※金曜日のみ
日直「今日は金曜日です。忘れ物はありませんか」

日直「係活動チェックをします。今日は◯◯係、△△係が仕事をしました。ありがとうございます」

日直「かばんを背負ってください」
日直「お道具箱を机の上に出してください」
日直「机はずれていませんか。ゴミは落ちていませんか」
先生:確認する(お道具箱の中が荒れている子どもには「⚪︎⚪︎さん残ります」と伝えて次へ進む)
日直「さようなら」
みんな「さようなら」

係活動のときカードを移動させようと起立する子どもが出てきます。
こういう子どもがいたら「今移動させません。仕事をしたらすぐ移動するようにします」と伝えるようにしましょう。

次の日も移動させようとする子どもがいたら「2回目です。明日の様子を見ておきます」と伝えます。

翌日、また移動させようとする子どもがいたら、その子どもは残して指導します。

放課後「何か工夫をしたのか」ということを聞き、していなければ「それは忘れて当たり前です」ときっぱりと伝えます。
「そのままだと変わらない、変わろうとする意思があるなら何か工夫をしなさい」と工夫を考えさせ、実行させます。

翌日はその子を見るようにしよう!もしできていたら褒めよう

朝の会と帰りの会を練習する時間をとろう

日直に会を進行させる前に、必ず朝の会と帰りの会内容を知る&練習するためのする時間をとります。
このとき、次の宿題ルールも一緒に伝えるようにしましょう。▼

宿題ルール

  • 宿題はどんな理由であっても忘れたらその日のうちに提出して帰る
  • 宿題は終わったら先生に直接手渡す(宿題をし終えたら先生はネームプレートをその子に返します)
  • 帰りの会までに宿題が終わっていなければ、残ってやる

「宿題やったけど忘れた」って子どもが必ず出てきます。

次の日に提出というルールにすると、先生側が見落とすことがあります。思っている以上にあります。

こういうところを子どもたちはよく見ているよ…

初任者教員のうちは仕事の多さに慣れていないので、「忘れるはずがないと思っていたのに…」と思うことが必ず出てきます!
だから、先生も子どもも忘れようがない仕組みを作ることが大切です。

参考:野中信行,『必ずクラスを立て直す教師の回復術!』(pp.56-57,64-65),学陽書房,2012年
学級が荒れはじめてから購入した本です。

朝の会と帰りの会での話の聞き方の指導

全員が日直さんを見ているか。態度はどうかを見ます。
2回目注意するときは「ストップ!」⇨全員が気づいたら「どうぞ」で大丈夫です。

3回目注意するときは「ストップ!」⇨全員が気づいたら「3回目です」と言います。

4回目注意する場面では…厳しく叱ります。

これは始業式の日、先生がすごく起こるスイッチ(絶対に許さないこと)として「3回注意しても変わらなかったとき」伝えているからです。
詳しくはこちらの記事で説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

4回目の注意で先輩先生はどう指導しているのか聞いてみた!

A先生はこう指導する

「この学級には、一生懸命話をしている人のことを一生懸命聞こうとしない人がいるみたいですね。それでいいと思っているんだろうね。どうですか?」って言うかな

B先生はこう指導する

「おかしい!」と先にはっきりと言ってから、「目の前の人を大事にできないとみんなが楽しいと思えるような学級にはなれない!」とはっきりと言う。それから、「それでいいの?」と聞くかな

C先生はこう指導する

授業中の出来事であれば、4回目に『授業できません』と言って教科書等を片付けさせます。
「授業はとても大事です。あなた達が勉強しないと困ることはたくさんあります。でも、話を聞けるようになることの方が大事。話を静かに聞けないのであれば、授業はできません。この時間の授業はもうしません」と話します。その後、本当に授業はしません。

次の時間になって、学年が進むとさらに勉強する内容が増えるから聞かないといけないこと、もしも警報が鳴ったときに、静かに聞いておかないと助からないことがあること、目の前の人を大切にすること等、話を聞かないといけない理由を話します。それから、2時間目の授業の内容に入ります。

いろいろなやり方があるけど、どの先生も怒っていることが分かりやすいようにワッと怒っていたよ

まとめ

厳しく叱る姿を見せることも重要

「この先生ちゃんと厳しいな」と思わせることも必要だよ

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。

宿題や連絡帳の回収方法!朝のしたくルール3選!

こんにちは、こちゃです。
今回は宿題や連絡帳を回収する方法についてまとめました!

初任者教員が実践しやすそうな方法を3つ紹介するよ!

黄金の1週間の大切さ

今回の記事から黄金の1週間編に入ります。

黄金の1週間編に入ったよ

4月の大切さについては以前こちらの記事で紹介しました。▼
cochaochablog.hatenablog.com

このことと合わせて知っていてほしいことがあります。
それは、1年間教員として働いて、知っておきたかったことの多くは“黄金の1週間編”でお話する内容だということです!

「あのとき知っていたら…!」
「もっと最初に教えてほしかった…!」

実際に私がそう感じた知識や技術がぎゅぎゅっと詰まっています。

1年間を左右するくらい大事なことなんだと思って読んでね!

朝のしたくルールとは?

朝のしたくルールとは「朝学校に着いてから朝休みに出かけるまでの行動のルール」のことです。

ルール表を作り、朝黒板に貼っておくようにします。そして、朝の会で全員ができているかチェックを行います。

これが毎日のルーチンになるよ

朝のしたくルール表は2種類作る

ルール表は次の2種類作ります。▼

  1. どこに何を片付けるのか書かれたもの
  2. 朝の会までに終わらせておかなければならない行動について書かれたもの

①に着いてはこのように作っていきます。▼


月金バッグとは
月曜日と金曜日に使う歯磨きセット、体操服、シューズ、給食着などを持って来る・持って帰るときに使うバッグのことです

②に着いてはこんな感じ。▼
詳しくは以下「朝のしたくルール3選」で紹介します。そちらを参考にしてください^^

朝のしたくルール3選

したくルール①

①ランドセルをロッカーへ片付けます
②連絡帳を書きます
③書いた人から提出物(連絡帳、学習カード、宿題、学校に提出しないといけないプリント類)を持って、先生のところへ並びます。
「はい、いいよ」と言われて連絡帳(2週間目からは、漢字練習帳)を受け取ったら、遊びに行ってもいいです。
宿題は、漢字、算数、家庭学習ノートの3種類がありましたが、私は漢字と家庭学習ノートのみ提出させていました

朝、先生は必ず連絡帳に書く内容を黒板に貼っておくようにしましょう。

この方法のメリットは、連絡帳や漢字練習帳の提出チェックやコメント返し、丸つけまでを一気に終わらせることができるところだよ。先生も朝早く出勤する必要があるけどね

早く遊びたい子どもから苦情が出る可能性があるので、予め「先生はこういう風なルールで動きます。少し時間がかかるので、早く遊びたい子は、少し早く学校へ来るようにしましょう」と伝えておくといいですね。

したくルール②

①ランドセルをロッカーへ片付けます
②連絡帳を書きます
③提出物を出します
・連絡帳
保護者からのメッセージがある場合⇨教卓(黒板の前の机)に開いて置きます
保護者からのメッセージがない場合⇨先生の机の上に開いて置きます

・学校に提出しないといけないプリント類
出すものBOXへ出します

④宿題は、机の左側にそろえて出しておきます。朝の会前に集めます
宿題は、漢字、算数、家庭学習ノートの3種類がありましたが、私は漢字と家庭学習ノートのみ提出させていました。

朝、先生は必ず連絡帳に書く内容を黒板に貼っておくようにしましょう。

この方法のメリットは、先生が朝早くに学校へ行かなくてもいいところだよ。ただ、連絡帳の保護者からのメッセージへのお返事や宿題の丸つけはどこか別の時間で行う必要があるよ

宿題を忘れた子どもの名前カードは、このように貼ってもらうとわかりやすいです。▼

連絡帳を提出しているかどうかのチェックは、このように行います。▼

この方法は、こういう条件が揃う学校向けです。▼

  • 朝の会の時間前に子どもが揃う(朝の会がはじまる10分前にはチャイムが鳴り、5分前には全員教室にいる状況)
  • 朝の会が最低10分は確保されている

したくルール③

①ランドセルをロッカーへ片付けます
②連絡帳を書きます
③提出物を出します
・連絡帳
保護者からのメッセージがある場合⇨教卓(黒板の前の机)に開いて置きます
保護者からのメッセージがない場合⇨先生の机の上に開いて置きます

・学校に提出しないといけないプリント類
出すものBOXへ

・宿題
自分の番号の箱へ

④宿題提出確認係さんは、○時になったら宿題が揃っているかチェックします
宿題は、漢字、算数、家庭学習ノートの3種類がありましたが、私は漢字と家庭学習ノートのみ提出させていました。

朝、先生は必ず連絡帳に書く内容を黒板に貼っておくようにしましょう。

この方法のメリットも、先生が朝早くに学校へ行かなくてもいいところだよ。ただ、②と同じで連絡帳の保護者からのメッセージへのお返事や宿題の丸つけはどこか別の時間で行う必要があるよ

子どもに宿題提出の確認をさせるから、仕事をしていなかったという状況が起こる可能性もありますね

連絡帳を提出しているかどうかのチェックは、このように行います。▼


朝のしたくルール定着のために行うこと

1日目は全員で朝のしたくルールを確認する

1日目は朝学校に着いた子どもに「黒板を見て行動してね〜」と声をかけていきます。

念の為朝の会でも朝のしたくルールを確認しましょう。
ひとつ文章を読み上げたらみんなできているか確認していきます。

連絡帳は最初の一週間は厳しくチェックする

なぜ一週間厳しくチェックするかというと、そうすることで後々先生が楽になるからです。

最初の一週間厳しくチェックすると、ほとんどの子どもがしっかりと時間割を書く癖がつくようになります。

また、時間割を適当に書く子ども(例えば時間割通りではないのに時間割通りと書く)や、ノートの順番を守らずに書く子どもが大体わかるようになります。笑

すると、2週目から目をつけた子どもだけチェックすれば良い状態になります。

時間割を正しく書いているかをチェックするくらいで大丈夫だよ!

1週間が過ぎても朝のしたくルールのチェックは毎日行う

せっかく作ったルールですが、守らせなければ意味がありません。
なので、必ず徹底して守らせるようにしてください。

守っていない子が放置されると「別に守らなくても、何も言われないじゃん。じゃあ、守らなくてもいいや」と考える子どもが出てくるからです。

そのためにも、朝の会をはじめる前に“朝のしたくルール”を全員が守っているか、先生がチェックをします。

はじめは守れていない子どもがちらほら出てきます。
ですが、繰り返していくうちに減っていきます。

守れていない子どもに目を向けるよりも、守れている子どもに目を向けるようにするといいよ。積極的に褒めていこう!

1週間が過ぎても宿題と連絡帳は提出したかどうか必ず確かめる

これは必ず徹底してください!

提出しない子が出てきてその子が叱られない状況が起こると、ちゃんとしている子どもがもやもやとしてしまいます。

先生への不信感へ繋がってしまうよ

「ちゃんとしなくても叱られないんだ。別に提出しなくていっか」と思われるきっかけにもなってしまいます。

ちなみに、宿題のルールはまた別にあります。
それはこちらの記事で詳しく説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com

どこで保護者からのメッセージへのお返事や宿題の丸つけを行うか見通しを立てておく

「空いた時間にしよう」はできないと思ってください。

学校現場は想像をはるかに超えてやることが多く、1日があっという間に過ぎます。

読書タイムが毎日あるような学校だとやりやすいのですが、そういう学校ばかりではありません。授業間の休み時間も子どものトラブルが起こったり、給食時間や昼休みもなんだかんだでやることが多いです。

「空いた時間」というアバウトな考え方だと、次々やってくる「やること」によって「やらないといけないこと」ができずに流されてしまいます。

ですので、「この時間はまずはこれをする」というルーチンを作りましょう。

朝の会後の休み時間はこれをする、1時間目後の休み時間はこれをする、など。

学校現場では、「やらないといけないこと」とそれ以外の区別をつけて行動することが重要になってくるよ!

自分がいつ連絡帳・漢字練習帳・算数プリント・家庭学習ノートの丸つけを行うかまで考えて、朝のしたくルールを選ぶようにしましょう!

「隣のクラスはこうしているよ」に惑わされない

「隣のクラスはこうしているよ」と言ってくる子どもがいます。
「このルール自分は嫌だな〜変えられないかな〜」という思惑を持った子どもです。笑

安易に方法を変えると「この先生は自分が言った通りにしてくれる」と思わせるきっかけになってしまいます。

子どもの意見を聞くことは大事ですが、子どもに振り回されないようにしなければ担任の先生の意見が通りにくくなります。一度決めたことは変えないようにすることも大事ですよ

朝のしたくルールはよく考えて決めないとなんですね

朝のしたくルールとそれにまつわることQ&A

連絡帳は必ず提出させないといけないの?

高学年では連絡帳を提出させない学級もあるようです。
ただ、提出をさせない場合でも、帰りの会の前に班長に連絡帳を書いているか確認をさせているようです(Xの先輩先生からお聞きしました)。

つまり、4月はどの学年でも連絡帳を書いているかのチェックは行なっているってことだね!

漢字ノートの丸つけをして返却することができません。どうしたらいいですか?

子どもがいる時間内に全員分漢字の丸つけまでして返却することが難しい人もいるでしょう。

そういうときのために漢字練習帳を2冊準備させるといいです。

子どもが帰ってから、一気に丸をつけるだけ。終わり!
いいですか。一気にですよ。一気に!

一字一句間違っていないかな…と細かく見ると、時間がかかってしまいます。手を抜くところは抜きましょう。

初任者教員はまずは1日を滞りなく遂行できるところを目標にしようね。細かく見るのは余裕が出てきたからでOK!

普段の宿題はパッと見てあまりにも読めない字じゃなければ丸をつけ、日付を書くようにします。

算数プリントは、提出しなくてもいい!?

私は算数プリントは回収していませんでした。
その代わり、朝一番の授業のはじめに一斉に答え合わせをするようにしていました。

一斉に答え合わせをすることで、丸つけが一気に終わり、返却する暇が省けます。
大体復習の内容が宿題として出されるので、細かい解説はせず次々答え合わせをしていきましょう。

朝黒板に答えを貼って丸つけを自分でしてから提出させるという方法もあるけれど、この方法だと全員きちんと丸つけを行っているかチェックする必要があるよ

適当に丸をする子もいれば、丸をつけないで提出する子もいます。そういう子は大体決まってくるのですが、そういう子を見逃さないようにしないといけません。その日のうちにやり直させて再提出させるのです

結構やること多いですね…

方法ですが、まず全員プリントを机の上に載せて、全体を見回し、宿題忘れをチェックします。その後、子どもに順番に答えを言ってもらいます。

このとき同じであれば「同じです」、違う場合は「わかりました」と言ってもらうようにしていました。

毎日朝1時間目に読書タイムを10分独自に設けて、その間に連絡帳のメッセージ返しや漢字・家庭学習ノートの丸つけをし、そして算数プリントの答え合わせまでを行うことができると日々はかなり楽になります。残った時間で小テストを行うのも良いでしょう。

…が、毎日授業が1時間ずつ押されるので、授業進度の面でかなりキツくなってはきます。

まとめ

ルールを定着させるためには苦労が多い

4月は先輩先生にとってもきつ〜い時期…慣れない初任者教員にとっては想像を超えてきついと思う(涙)

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初任者教員だからこそ必要!?学級のイメージづくりは始業式当日から!

こんにちは、こちゃです。
今回は始業式当日からできる学級のイメージづくりについての内容です!

始業式当日からできるとスムーズに物事が進みやすくなるかも!初任者教員でもできる簡単なことだから、ぜひ読んでみてね^^

学級のイメージづくりって何?必要なものなの?


学級のイメージとは、

○組さん…いつも時間を守る
△組さん…運動が得意

…といった、子どもが学級に対してなんとなくもつイメージのことです。
私は最初、こういったイメージづくりをしていませんでした。

何も知らないまま先生になって、そんなことを考える余裕なく毎日を過ごしていたよ

あるとき、自分の学級の子どもが「○組さんは、〜ができるし、□組さんは、〜だし、でも、自分の学級はそういうところがない気がする」と話しているのを聞いたんです。このときはじめて、子どもは自分の学級と同学年の他の学級を比較するんだと気づきました。

何もしなくても先輩先生が受け持つ学級と初任者教員の学級には差が生まれるものです。これは年数、技術が違うのですから当たり前のことです。

だからこそ「初任者教員こそイメージづくりが必要だった」と感じました。

学級のイメージをつくり上げていこう

初任者教員は簡単なところを攻めよう!


周りは先輩先生。対する自分は、力不足の初任者教員です。

そんな中良いイメージづくりをするためには、比較的簡単なところで攻めていくのがいいのかなと思います。

そのうちの1つが「帰りの会後、1番に集合場所へ行く」ということです。

つまり、「時間を守る」ということです。

他に初任者教員が実施しやすそうなところだと、あいさつや返事がオススメです。

こういう基本的なところは、先輩先生もきっちりと教育するよ。だから、できていないと子どもが学級に対して自信をなくすきっかけにもなってしまうんだ。そうならないためにも頑張りたいところだね!

始業式当日に時間を守るためには

時間を守るためには子どもの素早さも大切ですが、何より早めに行動するということが一番です。

しかしながら、初任者教員は授業をスムーズに進めるのがまだ難しいです。

ですので、例えば始業式当日は最後の時間の内容を自己紹介にして「○分になったら帰りの支度をする!」と計画しておきます。

自己紹介は途中で切り上げやすいからね!

「思ったより早く支度が終わったな」というときには、また数名自己紹介を進めるといいですね。

通常日程になっても、帰りの会後時間を守るには

始業式当日に帰りの会後さっと並ぶことができたら、今度はそれを続けていきたいですよね。

続けるには、ポイントがあります。
それが次の2つです。

  • 連絡帳は、朝学校に着いたらすぐに書いて提出
  • 帰りの会の内容はシンプルにする

こちらを説明すると長くなるので、また別の記事で紹介します^^

もし早く並ぶことができるようになったら今度は次のことを指導していきます。

  • お喋りせずに静かに待つ
  • 相手の話を、目を見て、手遊びせず、静かに聞く

これができるようになって褒められることが増えていくと学級全体の自信につながっていきます。
ですので、先生も協力して実現できるように頑張りましょう!

まとめ

時間を守るためには、子どもたちにやらせるだけではなく、先生の協力が必要

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子どもの机と椅子決めをしよう!スムーズに行うためにどう指示したらいい?

こんにちは、こちゃです。
今回は始業式当日に行う、子どもの机と椅子決めについて内容をまとめました!

スムーズに行うためにどう指示したらいいのか伝えていくよ!

絶対に知っていてほしい、教員と子どもの間の距離感

子どもと教員との間には、少し距離が必要です。

一定の距離がないと、子どもは先生を友だちのように感じてしまい、指示が通りにくくなってしまいます。
「なんで指示されないといけないの!?急に偉そうにしないでよ!」…なんて思われてしまうからです。

先生は子どもに「この先生の言うことは聞かなくちゃ」と思ってもらえる立場をキープする必要があるのです。

そのために、お互い敬語を使うようにします。
もし敬語を使わない子どもがいたら、

もう一度お願いします

とやり直しさせます。やり直しをさせることで、「守らないといけないこと」と学ぶのです。

信頼関係と仲の良さは違うので、注意しましょう!

初任者教員の中には「もう…敬語だって言っているのに…(甘えてくれてるのかな?かわいいなぁ)」なんて感じで流してしまう人がいます。
絶対NGです。流す=許すだと思ってください。

子どもの机とイス決めで必要な準備

当日必要な準備は以下の2点です。

  • 教室内で机とイスを低め・普通・高めに分けておくこと
  • 名前シールを1人2枚ずつ(イスと机用)作っておくこと

準備についてはこちらに詳しくまとめています。わからないことがあれば読んでみてください^^▼
cochaochablog.hatenablog.com

当日は、名前シールを貼るところまでは終わらせるようにしましょう。
名前シールを貼り終わらないと、こんなことが起こるからです。▼


机決めをしよう

大まかな流れ

大まかな流れは、マンガの通りです。

絶対にやってはいけない対応を紹介します。

マンガ6コマ目で机や椅子の高さが合わない子どもがいないかチェックする時、たくさんの子どもが手を挙げる可能性があります。
このときは、先生から見ても合わないなと感じた人だけ変えるようにします。

変えなくてもいいなと判断した人には「あなたはそのままで大丈夫です」と伝えたらいいです。

みんなの言うことを聞いてしまうと、大変だし、何より「この先生は言ったらなんでもしてくれる」と思われてしまうかもしれないからだよ

また、「⚪︎⚪︎さんと△△さん机をチェンジしましょう」と指示を出したとき、「えー」と言う子どもがいます。「僕はこれでちょうどいいでーす。変えたくありませーん」なんて子どももいるでしょう。

このとき先生は毅然な表情でじっ…と見つめて、子どもがドキッとしたところで「何か言いたいことがあるのですか」と言動をやり直させます。絶対に「あ…じゃあ、□□さんとチェンジしましょう」といった対応をとらないようにしましょう。

厳しく感じるかもしれないけど、4月はルールを身につける時期なので、わかりやすく・厳しくいきましょう!

時間内に終わるか不安な人は

マンガ7コマ目にある“新しい机と椅子を最初の出席番号順に席を戻すところ“まで終えたところで45分内にシールを貼り終えられそうか時計をチェックします。

もし貼り終えられなさそうであれば余った時間で出席番号1番の人から自己紹介(名前、好きな遊び)させていってもいいですね。

子どもに守ってほしい授業時間は、なるべく先生も守るようにしたいですね。

まとめ

余った時間は自己紹介

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
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学級崩壊の原因にも!?学級経営に大きく関係する指示の出し方

こんにちは、こちゃです。
今回は指示の出し方についてまとめました!

ここが上手くいっていないと、学級崩壊の原因になるよ∑(゚д゚lll)

先生が言ったことは絶対に守らせるということの大切さ

先生が言ったことは絶対!

4月は子どもに「この学級のルールを理解させる時期」です。

ルールを理解させるにはどうするのか。
先生が言ったことを絶対に守らせるのです。

4月の間は特に厳しく守らせるよ!

例えば、「今から読書タイムをします。忘れた人は教科書を読みます」と言ったのに子どもが「漢字練習でもいいですか?」と言ってきたとします。
こういうとき、(漢字練習でもまぁいいか…)と思って「いいよ」と答えてしまったら。

荒れます。

ここの場所に並びなさいと指示したのに別の場所に並んでいるのを見て(まぁ…ここでいっか)と思ってやり直させなかったら。

荒れます。

私の初任者教員時代の一例です。

荒れた学級を立て直すのはすご〜〜〜〜〜〜く大変!途中から厳しくしようとしたら「この間は僕たちの言うことを聞いてくれたのに、今更厳しくしないでよ!」と反発するからだよ

また、私は「指示は徹底する」のマンガの内容のように、子どもに伝えたルールを先生(私)が守らないという失敗もしました…。
当然ですが、先生が守っていないと子どもも守りません。

相手は小学生なので、「わかりやすさ」がとにかく大事です。
わかりやすさのためにも、一度伝えたルールは先生も徹底し、子どもにも徹底させましょう!

指示の出し方

それでは、学級開きを例にしながら指示の出し方のポイントをお伝えしていきます。

  • 先生から子どもへのお話(自己紹介、学級への想い、絶対に許さないこと)
  • 教科書を配る
  • 子どもの机決め
  • 一学期のめあて記入

今日はこのうち、『教科書を配る』の内容について触れていくよ!


先生から子どもへのお話の内容については下のリンク先で説明しています。まだ読んでいない人は読んでみてね!▼
cochaochablog.hatenablog.com

教科書配布

指示の出し方のポイント


大切なことなので何度も言いますが、『先生が言ったことは絶対』を忘れないように。
必ず全員が指示を守ったかどうかを確認してから次へ進むよう意識しましょう。

もしお話する子どもがいたらどうしたらいいの?

先生がお話している最中に、先生以外の違うところを見たり姿勢が崩れたりする子がいたら、話を途中でピタッとやめて本人が気づくまで待つといいよ!

また、先生の話の途中で質問をしてくる子どももいます。
そういうときは次のような対応をします。▼

もし、「話は最後まで聞きます。質問は最後に受け付けます」と言った後で、話の途中に質問してくる子がいたら、じっ…と見つめて子どもが「ダメなんだ」と気づくことができるようにします。もしくは無視して話を続けます(笑)

何かの作業の途中で指示を出したいときは一度注目させる

途中で指示を出したいときは、「一旦手を止めて先生を見てください」とお話し、これまた全員が手を止めてから追加で指示を出します。

手を止める必要もないと感じるときには、「作業したまま聞いてください」と伝えるといいよ

教科書配布後

教科書を配り終えたら、きちんと教科書が配られたかを確認します。
確認する方法は、

(全員が先生を見てから)それでは、今から教科書があるかを確認します。はい、国語の教科書を上に上げてください。ありますね。それじゃあ次、算数の教科書を…

全教科上に上げさせて確認します。

確認後は、

それでは、教科書は机の中に片付けます。片付けたら前を向いてください

(前を向いたら)教科書は、家に帰ってから、名前を書いてきます

と話します。

持って帰って書かせるときには、必ず、各教科最初の授業で、教科書に名前が書いているかを確認しましょう!

そして、もし書いていなかったらその場で記名させます。

指示をしたことは、必ず確認します。これが学級経営では大事なことです。

全員が指示に従うまで、とにかく待つべし

先生は全員が指示に従うまで、待ちます。

全員が先生を見るまで。全員が片付けるまで。ひたすら待ちます。
そうすることで、子どもは「この先生、ちゃんと見る先生だ…!片付けなきゃ!」と勝手に焦ります(笑)これが大事です。

1日目は、子どもは「この先生怖い先生なのかな…怖くないのかな…」とこちら側の様子を伺っている状態なので、待つだけで揃います。
ただ、ささっと動くかは別です。ここら辺は、2日目から指導できるといいですね。


まとめ

指示をしたことは、必ず確認しよう!

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。

学級経営は既に始まっている!学級開きで子どもに話すこと

こんにちは、こちゃです。
今回は学級開きの内容をまとめました!

いよいよ学級でお話するよ…!

絶対に知っていてほしい、4月の大きな落とし穴

「思っていたより、落ち着いた学級みたい。よかった」

自分の受け持つ学級の子ども達を前にして、こういう感想を持つ初任者教員がいるかと思います。

静かに先生を見て話を聞く姿。
自分から率先して良い行動をとろうとする姿。
こういう姿を見るかと思います。

でもね。これ、この時期だけです。

というより、これを保つには技術が必要なんです。
これが初任者教員にとっての最初の落とし穴です。
私は見事にはまりました。

よく言われる「厳しくしたらいい」の厳しい、とは

ここで言う厳しさとは、

  • 縦糸
  • 学習規律

に関係します。
縦糸と学習規律については、後日それぞれ別の記事にまとめようと思います。
大事なことなので、ぜひ読んでみてください。

学級開きですること

始業式後、学級に戻ってすることはこちら。▼

  • 先生から子どもへのお話(自己紹介、学級への想い、絶対に許さないこと)
  • 教科書を配る
  • 子どもの机決め
  • 一学期のめあて記入

今日はこのうち、『先生から子どもへのお話』について話していくよ!

子どもの前で話すときに注意すること

スーパー大事な話!!!!!

学級開きで、自分の受け持つ学級の子どもたちの前ではじめてお話をしますね。

このとき、
全員が
姿勢良く(手は机の上に置かないよう指導すると良い)
担任を静かに見てから
話をはじめる

ことを意識するようにします。

途中で誰かがお話したりしたら、どうするの?

そのときは、話の途中でもストップして、
全員が担任を静かに見てから話をはじめるようにするよ!

誰かが話を聞いていないのに話を進めると「あ、この先生は話を聞いていなくても怒らないんだ」と思われるきっかけとなってしまいます。

学級開きで先生から子どもへ話すこと

以下の3つのことを話します。

  1. 自己紹介
  2. 学級への想いを語る
  3. 絶対に許さないことを伝える

①誰でもできる、楽しい自己紹介

やっぱり、子ども達に好かれることは大事です。
好きな人の話は聞きたくなるし、嫌いな人の話は聞きたくないですよね。

ですので、子ども達に「なんか楽しそうな先生だな」と思ってもらえることは、学級経営の第一歩なのかなとおも思います(^^)
ただ、無理はしすぎず…。期待されすぎると、かえってきつくなりますよ。

私、面白おかしくお話するのって、ちょっと苦手だったんです。
そんな私が「これだ!!!」と思ったあいさつの仕方が、
名前であいうえお作文をつくるという方法です。

あいうえお作文で自己紹介イメージ

自己紹介の後は、黒板に書いた名前を消して、クイズ形式にして聞くと面白いです。

参考:赤坂真二,『学級を最高のチームにする!365日の集団づくり4年』,明治図書,2016年

②学級への想いを伝えよう

学級への想いは、学級目標と関係づけて伝えていきます。

学級目標は、「ぽかぽか」「すてき!」「きらきら」等抽象的な言葉のみの先生もいれば、「にこにこえがおで成長するクラス」等はっきりした言葉で定める先生もいます。

今回紹介するのは、なんとなくのイメージにする場合(前者)の考え方になります。

抽象的な方がわかりやすくない?

私は、学級目標はこのようにして作りました▼

①まず、子どもにどんな学級になってほしいか、なんとなくのイメージを考える
例:「ぽかぽか」「すてき!」「きらきら」等
これが、学級目標になる

②その中から、具体的な姿を考える
例:「ぽかぽか」…1人1人が、「学校へ来ることが楽しい!」と思える
これが、子どもに話す内容になる

具体的にどうしたらいいのか想像しにくかった人もいると思うので、例を紹介します。▼

「ぽかぽか」を学級目標にしたい場合…

「ぽかぽか」っていいな…私がこれがいいと思った理由は何だろう…1人1人が大切にされるクラスがいいなって思ったからかな

1人1人が大切にされていることの大事さってどうやったら子どもに伝わるかな

ここから次のような文章を作ります。▼▼▼

先生は、みなさんに1人1人が、「学校へ来ることが楽しい!」と思えるクラスになってほしいと思います。
つまり、温泉に入ったときに感じるような、ぽかぽか〜あったか〜なクラスになってほしいと考えています。

「学校なんて嫌だ!」と思いたい人、いますか?
…いないよね。
30人いて、1人もいないんです。それだけ、強い願いなんです。

でもね、これがけっこう難しい。
30人いる中で、1人でも「嫌だな」と思う子がいたら、それはもうぽかぽか〜なクラスじゃ…ないよね。

1人1人が楽しいと思うクラスってどんな学級なんだろう?
友達が困っているとき、どうしたらいいのかな。
友達が失敗したとき、どうしたらいいのかな。
これを全員が考えていかないと、達成できない目標です。

大変だよね。だけど、さっきも確認した通り、全員の願いでもあるんです。
これを、みなさん1人1人に1年間目指してもらいます。

あまり長く話すと、子どもが退屈しちゃうから、集中が続くよう、途中で質問を混ぜて考えさせる場面を設けたりするといいよ!

③絶対に許さないことを2〜3つ、伝えよう

簡単に言うと、「先生がすごく怒るスイッチはここだよ」ということを3つ伝えます。
初任者教員は次の3つがオススメです。

  • 友達の身体を傷つけたとき
  • 友達の心を傷つけたとき
  • 3回注意しても変わらなかったとき

(3回注意しても変わらなかったときにワッと叱るということです)

まとめ

初任者教員が学級開きのとき1番意識するべきは「話し方」!!!!!

すごーーーーーーく大事!!!!!!

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
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みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。