こんにちは、こちゃです。
今回は学習規律についてまとめました!
「学習規律ってよく聞くけど何をどうやって指導したらいいのかわからない!」って人には必見の内容だよ!
学習規律を知る1年目と痛すぎる代償
学習規律が大切だと知っている初任者教員は多いです。
でも、実際学習規律って何?学習規律ってどうやって身につけさせるの?という内容まで知っている人はものすごく少ないです。
じゃあ学校現場で1年目詳しく教えてもらえるかっていうと…そうでもありません。
結果、たまたまなんとなくやってみた指導が上手くいった初任者教員と、そうではない初任者教員に分かれます。完全に運だと思います。
上手くいかなかった初任者教員は、学級が荒れていく過程を肌で感じながら「あぁ、学習規律ってこういうことだったんだ…あの時のあれがよくなくてこうしたらよかったんだな」と学んでいくのです。
辛すぎるぜ…
学習規律って?
学習規律とは集団で学習をするためのルールやマナーのことです。
大人の場合はなんとなく「この場でこういう行動をとるのは良くない」という線引を持って行動することができます。
例えば大学の講義で、教授の話を遮って自分の話をする人はいませんよね。周りの人の迷惑になるとわかっているからです。
でも子どもはそうはいきません。
最初から教えていく必要があります。
大人は学んできたから線引きできるようになっているんだよね
学習規律の内容と定着させる方法について
学習規律の内容
じゃあ具体的にどういうことを教えたらいいのか?
初任者教員は、もう周りが大人だらけの生活に慣れているのでそこがわかりません。
授業中の学習規律では、このようなことを徹底させます。
- 話の聞き方
- 発表の仕方
- 指示には素早く従わせること
これをさらに詳しくしたものがこちらです。▼
- 机の上や中は必要なものだけ出します
- 筆箱の中身も必要なものだけです
- 手を挙げて当たった人だけが発表します。
- 手を上げるときには、何も言いません。当たってから「はい」と言います。
- 反応は同じときには「同じです」、そうじゃないときには「わかりました」と言います。
- 友達が傷つくような言葉は使いません。
- お話は最後まで聞きます。話の途中で口は出しません。友達が発表するときも同じです。一生懸命発表しているので、一生懸命聞きます。
- 授業中は、立ち回りません。質問がある場合も同じです。自分の席で、手を挙げて待ちます。
始業式後のはじめての授業(朝の会の練習などではなく一般的な授業)のときにこれを子どもに提示して、全員でルールを共有しておきましょう。
印刷して黒板前側の壁に貼っておくと子どもも分かりやすいね
学習規律の定着方法
先輩先生は「学習規律を定着させるには徹底するといいよ」とよく言います。
徹底するというのは、「提示した学習規律に合わない行動を子どもがとったとき、やり直させたりしてそのままにしないこと」です。
これは指示の出し方についての記事でも似たようなことをお話しました。▼
cochaochablog.hatenablog.com
授業中の約束に「手を挙げて当たった人だけが発表します」というルールがある場合、先生は手を挙げていない子どもを当てたりしてはいけません。どんなにいい発言だったとしても発言を拾ってもいけません。
当てた瞬間、他の子どもは「あの子手を挙げていないのにずるい!」「手を挙げていなくても発表できるなら挙げなくていいや」と思います。こうして学習規律が崩壊していきます。
特に恐ろしいのは、4月は何もしなくても子どもたちはお利口さんなところ。
初任者教員はそんなに厳しくする必要を感じず、厳しくせずに過ごしてしまいます。
その結果、子どもたちは段々ルールを守らなくなっていくのです…。
詳しくはこちらの記事で説明しています。▼
cochaochablog.hatenablog.com
授業中のルールと先生がすべき対応
机の上や中は必要なものだけ出します
机の上については授業の最初に必要のないものが出ていないかチェックします。
また、その日の授業で教科書を使わない場合には、教科書は片付けさせるようにします。
授業中の教科書・ノートの位置も決めている先輩先生もいたよ!
筆箱の中身も必要なものだけです
一週間に1回、どこかの授業のはじめに抜き打ちでチェックするといいです。
手を上げるときには、何も言いません。当たってから「はい」と言います。
「はい」と言いながら手を挙げた子どもを当ててはいけません。
初任者教員がやってしまう失敗ランキング上位!
「しー…」と合図をして、その子が気づいてから他の子どもを当てるようにします。
反応は同じときには「同じです」、そうじゃないときには「わかりました」と言います。
違うことを言う子どもがいたら、やり直しさせます。
友達が傷つくような言葉は使いません。
少しでも傷つくような言葉を言ったときには、容赦なく叱ります。
先生がすごく怒るスイッチ(絶対に許さないこと)として伝えたからだね
先生がすごく怒るスイッチについて詳しくはこちらで説明しています▼
cochaochablog.hatenablog.com
お話は最後まで聞きます。話の途中で口は出しません。友達が発表するときも同じです。一生懸命発表しているので、一生懸命聞きます。
話の途中で口を出す子どもがいたら、話をストップし、じー…っと子どもを見ます。そしてその子どもがハッと気づいたら話を続けます。
友達が発表するときも同じように、ストップさせて気づかせます。
授業中は、立ち回りません。質問がある場合も同じです。自分の席で、手を挙げて待ちます。
やり直しをさせます。「今回は仕方ない」と質問を受け付けることは絶対にしません。
いつからいつまで“徹底”するといいの?
4月の子どもが学校に来だしてからの最初の一週間は、最も子どものルール等の定着がしやすい時期です。
ですので、4月の最初から4月いっぱいは徹底して指導していきます。
「これくらいならいいか」と許していくと、「前は許してくれたのに!」と子どもは反発します。担任の指示が通りにくくなる原因になります。
ですので、厳しめにジャッジしてください!
まとめ
ワッと叱るときは、先生がすごく起こるスイッチとして話したことに合致するときだけ!
最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?
みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。