ひよっこノート

ひよっこノート

「こうしたらよかったのか!」を集めた、初任者教員のためのブログ

こうしたらいい!授業に遅刻する子どもへの対応と、忘れ物をした子どもへの対応

こんにちは、こちゃです。
今回は授業に遅刻する子どもや忘れ物をした子どもへの対応をまとめました!

よく見る光景だね!

絶対に知っていてほしい、線引をはっきりさせることの大切さ

子どもへの指導で大切なこと、それは線引をはっきりとさせることです。

少し、私の失敗談をお話します。

遅刻した子どもへの対応についてのお話です。マンガにも描いていますが、もう少し細かくお話しますっ!

私は最初、授業に遅刻した子どもを理由によっては許していました。
例えば「トイレで、お腹が痛くて…」という理由での遅刻を許しました。

そしたら「理由があれば遅刻していいんだ」と理由を利用して遅刻する子どもが出てきたんです。

時間を守ろうとしていなかっただけなのに、「トイレでお腹が痛かったので遅れましたー」というふうに…。

「これは嘘をついているな」。
そう思っても、決定的な証拠がないので「嘘はつきません!」なんて言えません。

子どもは本当に嘘をついていたとしても「なんで嘘だって思うんですか、本当かもしれないじゃないですか」「なんで僕のときは嘘になるんですか」「前、⚪︎⚪︎さんのときは叱らなかったじゃないですか」と不満を持ち始めます。

ここでの私のミスは、「理由によっては許す」という、線引きがとてもわかりにくいルールを設定してしまっていたことです。

じゃあどうしたらよかったのかというと、「理由がどうであれ、遅刻したら指導する」という線引きが良かったんです。

遅刻した子どもがいたらガミガミ叱らず、毅然と対応する(どうすべきかはっきりと、真剣さが伝わるように伝える)。
理由は後で聞く。それで良かったんだ…

“遅刻したら指導する”の線引の方が、「遅刻はどんな理由でもだめ」になるのですから、子どもにとってわかりやすく、初任者教員は指導しやすいです。

ルール(自分が指導する線引き)を考えるとき、みんなにとってわかりやすいのか一度考えてみてくださいね。

遅刻する子どもを減らすには?先輩先生が実際に行っている指導法

Twitter(現X)でベテラン教員の方々に質問をしました。
たくさんお返事をいただいたのですが、今回はその中でも“多くの初任者教員が実施しやすそうなもの”を基準に、私の方でいくつか取り上げて紹介させていただきます!

たくさんびお返事、本当にありがとうございました…!全て掲載できずすみません(>_<)

はじめに…多くの先輩先生が話していたポイント

それは、教員も時間を守ることです。

授業開始の時間、守ります。万が一遅れた場合には、待っていた子どもに謝罪、感謝の言葉を述べるようにします。
そして、忘れがちですが授業の終わりの時間も守るようにしましょう!

A先生の場合

教員は、チャイムの1分前に黒板の前に立って授業の雰囲気を作る

チャイムの1分前に黒板の前に立って授業の雰囲気を作ると、声をかけなくても1分あれば全員座りますよ!

B先生の場合

  1. チャイムが鳴ったら、指導者の価値観を明確にするために、まず座っている子どもを褒める(時間を守ることの良さを価値付ける)
  2. その後、離席している子どもには「チャイムが鳴っています」(状況の確認)をして「自分の席に座りなさい」と明確な指示を出す(ガミガミ叱る必要はありません。きっぱりと話します)
  3. 離席していた子どもについては、授業終了後に指導する。理由を尋ねる。

褒めるも叱るも、教師の価値観を示すメッセージになります。
頭ごなしに叱るのはよくないですが、この場合は理由が明確なので気にしすぎないでいいかと。気を遣っているのを子どもに悟られる方が悪手です!

C先生の場合

  1. チャイムが鳴ったら時計を見て座っていた子どもを褒める
  2. そのやりとりを見て座れた子どもには、「周りを見て気づけたね」と褒める(「開始時間には座れることが大事」なのを共有するため。気づけた、座れた行動を価値づける)
  3. 気づかない子どもには「あと3人!どうすればいいかな?」と周りを見て気付けるように声かけをする
  4. 全員が座った後、改めて何が大切かをはっきりと伝える(授業は一人ひとりの大切な時間であること、自分とみんなのためにけじめをつけることが大切であること)

なかなか座れない子どもがいた場合、座れない背景を探ります。その後、個別に声をかけるなどの支援を行います(^-^)

声をかけても難しい場合は、直接子どもを連れてきて座らせていた先生もいたよ!

D先生の場合

  1. 授業開きのときに、思いを伝える(「私は終わりのチャイムを守ります。皆さんは始まりのチャイムを守ってください。私は45分間の授業を計画しています。皆さんにわかるように教えるために45分間必要です。ご協力よろしく」)
  2. あとは、チャイムが鳴ったら授業をはじめるようにする。待たない。挨拶もしない。

その代わり、遅れたら損と思わせるような授業をする!
(例えば、チャイムが鳴ったらフラッシュカードをするとか、3分程度。5分以内には終わらせる)

フラッシュカードは、私も実際に取り組んでいたよ!例えば、0〜10の数字を書いたカードをランダムに混ぜておいて、「今日は、×4をした数字!」と言います。子どもは、カードに書かれた数×4をした数字を声に出して読んでいくようにするよ

トイレや喧嘩で遅れた子どもが出てきた時は…

「授業はみんなの時間です。あなたの理由でそれを奪ってはいけない。気持ちはわかるけれど、チャイムの前にはとりあえず教室に来て座りなさい」とはっきり伝える

忘れ物をした子どもへの対応について

授業の忘れ物の場合

こちらは、私が先輩先生から直接教えていただいた方法です(^-^)▼

  • 授業の忘れ物は、授業がはじまる前に先生に報告します
  • 授業の忘れ物をしたときは、連絡帳に赤色で「◯わ 忘れた物の名前」を書き、先生に見せに来ます。連絡帳を先生が預かっている場合は、取りに来て書いて、先生に見せます(先生は見たら印鑑を押す)

こちらのルールを子どもに予め伝えておき、徹底しましょう!
徹底するというのは例外なく守らせるということです。

宿題忘れの場合

宿題忘れについては、こちらの記事にまとめています▼
cochaochablog.hatenablog.com

まとめ

ルールを守らせる方法は叱ることだけじゃない

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。