ひよっこノート

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「こうしたらよかったのか!」を集めた、初任者教員のためのブログ

子どもが「話を聞くメリット」を感じる活動って?先輩先生に聞いてみた!

こんにちは、こちゃです。
今回は初任者教員のこんなお悩みを先輩先生に聞いてみました!

体育中の私語に困っています。声を張り上げていますが、指示が通りません。どうしたらいいでしょうか…

体育って広い場所で声を出さないといけないから、大変だよね…

先輩先生からの回答

メリットを感じさせる

この記事は、先にこの記事にまとめられているマンガを読むと理解が深まると思うよ!▼

cochaochablog.hatenablog.com

私は、体育も「話を聞くことによってメリットが生まれる」っていうところを感じさせるところからはじめます!

「話を聞いてよかった!」と思ってもらうってことです!

例えば、「静かにだまって整列する」っていうのを体育開きでやりました。でもそれは、「静かにだまって整列しましょう」ってことを直接言ったわけではありません。

メリットを感じることができる具体例

一回並び方を教えた後、ちょっと面白い鬼ごっこのゲームをしたんです。「よみがえれゾンビちゃん」ってゲームなんですけど。

子どもたちが並んだ状態で座っています。目を伏せてもらって、先生が何人か頭をぽんぽんぽん…と叩いていきます。その子がゾンビちゃんです。

誰がゾンビになったのかは子どもには言わず、その後起き上がって、みんなで広がるんです。
で、私(先生)が「よみがえれゾンビちゃーーーん!」って言ったら、頭を叩かれた子達がかぶっている帽子をとります。それが合図で、楽しい鬼ごっこになるんです。

で、先生が笛を吹いたら最初の体系に集まるんですね。鬼ごっこをやめて集まる。そういうのを3~4回繰り返します。

ごっこ楽しいけど、先生が笛を吹いたら集まるっていうのを何回かやるんです

そしたらその度に「おっ。今はさっきよりすごく静かに並べたね。じゃあもう一回できそうだからやる?」って聞きます。

そしたら子ども達は鬼ごっこが楽しいから「やる!」って言うんですよ。で、もう一回やって、また笛を吹いて「わっ。今回はさらにはやくなった!」みたいにしていくんです。

+ 授業の最後には、「今日楽しいゲームができたのはみんながお喋りせず、しっかり整列ができたからだよね。これからの体育の授業も、そういうふうにできたらたくさん楽しい運動ができるよ」って伝えます。

もちろん、メインとなる運動の充実は考えていく必要があるんですけど…

そうやって私語をするよりもだまって集まった後の方がプラスがあるよってことを実感させるようなものを仕組みとして取り入れて、それを継続していくのが大事なのかなと思います!

高学年だと難しいんですけど、低学年だったら並んだ後に先生が遠くへ移動して、そこに全力疾走して並べるかとか、身体を動かしながら覚えていくことも必要かなと思います^^

価値づけした後に気がゆるんできたときは…

価値づけした後にがやがやしちゃったときはどうしたらいいですか…?

そこは前に指導したことを思い出させる感じですね!

多分がやがやしちゃう子は体育なんかは特に気がゆるみやすいです(笑)

だからといってそれを厳しく怒鳴りつけるのは違うので、「この間確認したよね。どういうことは体育のときは大事だった?どうしたらたくさん楽しく運動できた?」って思い出させるしかないのかなと思います。

私達ってけっこう一気に子ども達が理想の姿になるのを望んじゃいがちなんですけど、ステップでしか成長できないんです。だから前よりも悪くなったなら、それをちょっとでも取り戻せるように…戻せたらもた積み重ねていくような意識でいくしかないのかなと思います。


焦っちゃうこととか、一気に求めちゃうことの方が後々マイナスが大きいです。子ども達が少しでも意識できたこととか良い面を見つけるようにして、見つけたところはちゃんと伝えていきましょう!(もちろん、直さないといけないところもちゃんと伝えていく必要があるんですけどね)

まとめ


  • 直接伝える<メリットを感じさせる
  • 活動を仕組む

最後まで読んでくださってありがとうございます(^-^)
ブログに来てくださったみなさんの疑問は少しスッキリしたでしょうか?

みなさんのもやもやが軽くなるお手伝いができたら嬉しいです。